甲殻類だって多様です。

甲殻類なんて、どうせ昆虫には及ばない」
という先入観?というか事実というか、強い思い込みにより、これまで甲殻類の多様性は認識しながらも、興味を持って調べることはしなかった。昆虫コンプレックス。自分はクルマエビをやってるんだから、クルマエビがわかればいいんだと。(それも未熟だということは、先日の沖縄見学で痛感したが)
しかし、先日カラッパ属の面白い缶切りを知ってから、認識が変わった。ちょっと知りたいなと。

エビ・カニガイドブック―伊豆諸島・八丈島の海から

エビ・カニガイドブック―伊豆諸島・八丈島の海から

  • 作者: 加藤昌一,奥野淳児
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/05/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の存在は知っていたが、どうせマイナーな種を集めてるだけでしょ。と思って買うことはなかった。
いやー。俺、間違ってた。甲殻類は十分に多様だった。というか面白い奴がいっぱいいる。イソギンチャクを手に持ってるカニとか、指パッチンするエビとか、うすっぺらいカニとか、魚と共生するエビとか。。。
そして、何より綺麗な色をした種が多いということ。ダイバーを魅了するというのもわかる。色鮮やかなものや透明なもの、完璧に擬態しているものなどは見ているだけでも楽しめる。
甲殻類は深海から陸上まで分布するという点で、昆虫と大きく異なる。また、脱皮は成長段階に関わらず生存している間はずっと継続して行うことや、変態は幼生からの成長段階に生じるだけであることなど、昆虫と似て非なる点は基本的な生態でも多く見られる。
昆虫少年はいっぱいいるけど、甲殻類少年とかエビ少年とかは聞いたことないもんね。。自分はもともとエビ・カニを好きで研究に入ったわけではないから、基本的知識や雑学が少なすぎる。偶然にして甲殻類を研究することになったのだが、もっと楽しまないと。こいつら面白いや。
エビ・カニガイドブック〈2〉沖縄・久米島の海から

エビ・カニガイドブック〈2〉沖縄・久米島の海から

2巻は1巻を楽しんでからにしよっと。