性決定機構

今月の PNE は熱い。
特集:「動物の性はどのように決まるか?」
造雄腺ホルモン [AGH: androgenic gland hormone]
の研究を行っている研究室の一員として、見逃せない(笑)
去年のゼミでは

A Putative Drosophila Pheromone Receptor Expressed in Male-Specific Taste Neurons Is Required for Efficient Courtship
Neuron 2003, 39, 1019-1029

という文献を紹介し、その際に各種動物の性決定機構が
思っていた以上に多様性に富んでいることを知った。
また、アクアゲノムシンポジウムでは、ティラピアやヒラメが
性転換・性決定機構研究のモデルになっていることを知った。
高校生物で、性別は性染色体のみで決定されると学び、
その先入観がいつのまにか定着してしまっていたのだ。情けない。
特集では、プラナリア有性生殖化因子の探索が紹介されていた。
おそらく低分子化合物であろうということだ。
このような新規因子の単離・精製は非常に興味深い。
後は、嶋田先生によるカイコの性決定遺伝子の研究。
つい最近、農生科で
「昆虫・節足動物研究グループ」
なるものが結成されたのだが、(節足動物ってことでメンバーに・・)
嶋田先生も当然メンバーのひとり。
刺激的なコミュニケーションができればいいな。