2004年

今年は一見、忙しく充実してたようだったが、なかなか重苦しい年だった。

年明けから春はどうにも体調がすぐれず、当然のごとく実験も進まなかった。原因はよくわからないが、正常ではなく異常だったのでどこかが病気だったのだと思う。父方の祖父が亡くなった。祖父は田舎の田舎で自分の大学進学を一番喜んでくれていた。どうにもこうにもいかないまま春が過ぎた。

夏の終わりにウプサラに行く機会を頂いた。これがいい転機となった。普段の生活リズムから遠く離れ、ゆっくりと様々なことを考えることができた。海外の研究者達が純粋な科学的興味に基づいて活発に議論しているのを間近で見聞きし、至極あたりまえで単純なことではあるが、とても大切なものを改めて芽生えさせてくれたような気がした。

帰って来てからは、自分の思う普通のペースに少しずつ近づけることができた。結局メインテーマを進めるには至っていないのが不甲斐ないのだが。やっと普通になれただけでも実は自分では結構嬉しい。このまま進んでいきたい。

最後にいいことがあった。終わりよければってやつか。修論終わってないけど。また来年も続きますし!それはそれ。

さらば2004。